今月も四季のいろ保育園に新しい絵本が仲間入りしました
その中から4点ご紹介します
①あしたもともだち
対象年齢3・4歳から
~あらすじ~
内田麟太郎さんの、人気シリーズ絵本「おれたち、ともだち!」の第3弾です。不器用だけれど、とってもやさしいオオカミと、寂しがりやのキツネ。とても仲のいいふたりなのに、隠し事をしたりやきもちをやいて疑ってしまったりとすれ違ってしまいます。きっと誰もが経験のある、せつなくて心あたたまる、やさしい気持ちになれるお話です。
~ベストレビュー~
怪我したクマを助けたいオオカミが「やさしい やつ」なんてみんなに気づかれたくないために、キツネとの遊びも早めに切り上げ、かいがいしくクマさんの看病です。
遊びの時間の短いことに不満を漏らし帰るキツネの後姿に、かけるオオカミの男前なセリフに爆笑です。
キツネの「ぼくの ほかにも いい ともだちが できたの?」っていうセリフにも大笑い。
それって、彼女が彼氏の微妙な変化に気づいて、詰め寄るときのセリフでしょ?って突っ込みたくなりました。
②ごめんねともだち
対象年齢3・4歳から
~あらすじ~
オオカミは、仲良しのキツネとはじめてのおおげんか。仲直りがしたいけど、あの言葉がなかなか言えないのです。たったひとことなんだけどな。「ご、め、ん、ね」って。
~ベストレビュー~
友達と言い合ったり、ついつい意地をはったり、思ってもいないことを言ってみたり、言ってしまったことを後悔したり。絵本のなかのきつねくんとおおかみくんを通して、子どもたちは、自分との共通点を見つけ、同じ気持ちになってるようでした。
けんかして仲直りするまでの心の葛藤のようなものが、小さな子たちのなかにもあるんだろうなあと感じます。
「ごめんね」の一言がなかなかいえないところ、とくに共感できますね。この絵本は、友達との付き合いのなかに必ずある、衝突から仲直りまでの気持ちを本当によくあらわしてくれています。
ぜひ、たくさんの子どもたちが読んで、お友達とけんかしてもまた仲良くなる関係をきずいてほしいなあと思います。
③むしプロ
対象年齢3・4歳から
~あらすじ~
「むしプロ」ってなに!?大方7割以上の人が思うであろう感想を持ちました。「むし」の「プロレス」です。なーんだ、でも意味ありげでナイスなネーミング。かなり好みです。
今、巷で大流行の虫同士が戦うゲームの影響もあり、昆虫戦いもの本の大ブーム。そんな中、この絵本はかなりアナログな感じで大人からの好感度も上々(?)。なにせプロレス、虫同士が汗かいて戦っております。かなり暑苦しいです。
でもカブト組対クワガタ組、というかなりせまいカテゴリーの中の戦いだけあってなかなかマニアックな雰囲気も漂わせています。・・・虫が苦手な母には次々出てくる虫が皆同じに見えるー!なんて言っては昆虫博士少年達に怒られますね、大きさもつくりも技も表情(?)もさまざまです。死闘を繰り広げます。
最後に「あっ!」。びっくり息を止めて続きを読むと・・・大丈夫。とっても平和な夏の夜のおはなしです。~ベストレビュー~
カブト・クワガタ大好きの息子の最近の一番お気に入りの絵本です。
カブトムシチームとクワガタチームが
クヌギの甘い蜜をかけて戦います。
実況は蝶ネクタイをしたカナブン(?)です。
勝つのはどっちだ!?ムキムキの甲虫たちがインパクトあります。
一度見たら忘れられない絵です。
虫ぎらいの私は、この絵本はできるだけ
パパに読んでもらうようにしたいのですが、
息子は毎晩この絵本を読んで欲しいと選んできます。
虫が登場するだけでなく
バトルするところが、たまらなく好きみたいです。
息子のハートをガッチリつかんだ絵本です。
④きょう まどから ふく かぜは
対象年齢 幼児から
~あらすじ~
今日、窓を開けてみる。
この冷たい風は、きっと流氷に乗って
オオワシやクジラたちとともに
日本にやってきたのだろうと思う。
この暖かな風は、南国のヤシの木たちを揺らしながら、
さわそわとアジサシたちとともに流れた風だと思う。
(中略)
この絵本を通じて子どもたちに、
そんな見えない風にたくさん想像力を働かせて、
感じてほしいと思う。
(著者あとがきより)自然写真の第一人者・高砂淳二と、
歌や絵本を通じて子どもに寄り添い続ける谷口國博。
そんな二人が今を生きる子どもたちに贈るメッセージ写真絵本。~ベストレビュー~
遠い方の新着棚で。ステイホームの今、外に出られない子供たちに風を感じさせてあげたい、と作られた写真絵本だそうだ。青空を、畑の上を、動物たちの上を、星空を、風が吹き抜ける。なんと、爽やかなこと! 高砂淳二さんの写真が本当に美しい。
図書館本。とても素敵な写真絵本でした。今感じている風はどこから吹いて、そしてどこへ向かって行くのか?想像するだけで、素敵な世界へ繋がっていきそうです。
以上4点の紹介でした