四季のいろ保育園では絵本をたくさん読んで楽しんでもらいたいと、絵本をたくさん用意しています
園ではアクティブカリキュラムとして、小さな頃から沢山の絵本を読み聞かせ、同じ言葉の繰り返し遊びの経験を積み重ねて、文字探し遊びから文字を繋げて読める活動に結びつけていくようにしています。
また、四季のいろ保育園に在園しているお友だちには絵本の貸し出しを始めました!
ご家庭での親子の大切なコミュニケーションツールとして、たくさん触れ合いながら、お子さんと同じ時間を共有して楽しんでいただきたいと思っております。
これから毎月、新しく保育園に来た絵本をこちらの絵本ブログで紹介していきます
①だるまさんが 対象年齢:0歳~
作者の加岳井さんは「大変な世の中だからこそ、絵本でみんなを笑わせたい。」という気持ちで絵本を作られていたそうです。
そんな作者の子供への愛や優しさが込められた絵本は、読んでいると楽しくて、何だか暖かい気持ちになります。~あらすじ~
だるまさんシリーズ!!
「だるまさんが どてっ」
リズミカルな言葉と何とも可愛らしい顔をしただるまさんが登場します。
「どてっ」と転んだり、「ぷしゅーっ」と潰れたり、
全部で5パターンのだるまさんの動きを楽しめます。~ベストレビュー~
「だ、る、ま、さ、ん、が〜」「どて〜っ」と言いながら自分もドテッとしてみたり、
非常にテンポよく読める絵本なので姉さんも大好きな絵本でした。
また、1歳児さんもだるまさんの絵本が楽しいようで、よく本棚から持ってきて読んでいました♪
②おまえうまそうだな 対象年齢:3歳~
~あらすじ~
ティラノサウルスシリーズ第1弾
舞台はむかしむかしの大昔。山がドドド……と噴火して、その時生まれたのがアンキロサウルスの赤ちゃん。だけどひろーいところに一人ぼっち。とぼとぼ泣きながら歩いていると、出会ったのが……彼の何倍も何十倍も大きな大きなティラノサウルス!!
「ガォーー!ひひひひ、おまえうまそうだな」
大変、アンキロサウルスの赤ちゃん、ピンチです。ところが、ティラノサウルスが飛びかかろうとしたその瞬間。
「おとうさーーん」
アンキロサウルスの赤ちゃんがティラノサウルスの足もとにしがみついたのです。一体これはどういうこと…? 物語はここから急展開。草食恐竜と肉食恐竜の思いもよらない二人のやり取りが始まっていくのです。
迫力の恐竜の姿に緊張感を持ちながら、それでも読者はこのティラノサウルスのことを心底恐いと思うことはできません。なぜなら、否応なしに父性に目覚めていってしまう様子が可笑しくも切なく、親近感すら抱いてしまうから。ひたすら無邪気な心を目の前にすると、例え他人だったとしても、こんなに深い愛情を感じてしまうものなのか。
わかりやすく明解でユニークな絵と、しっかりとしたストーリーがあるからこそ、読み終わった後には子どもは子どもなりに、大人は大人として、それぞれがしっかりとその感想を受け止めることができるのでしょう。
~ベストレビュー~
宮西さんの作品は動物物が多く、
そしてその多くが弱肉強食の世界。オオカミとこぶたであったり、肉食獣と草食獣であったり・・・
喰うか喰われるかの世界の中にも、笑いがあって涙があって。そして、何よりも込められているものが『愛』ではないかと思う。恐竜シリーズもオオカミシリーズもどれもとても好きだが特に好きなのが(私が)この 『おまえうまそうだな』
この直接的な弱肉強食界の台詞が、全く違った世界へと物語を展開させてゆく。
そして、物騒なタイトルとは全く異なった内容で私達読者を動物界の厳しさと、たとえその中でさえ存在する
『愛』という、人類にとって最大で最強の感情の奥深さや素晴らしさを、『情』から変化してゆくという判りやすい展開で教えてくれている。
子供だけでなく、子供と関わる全ての大人に是非ともお勧めの1冊である。
③いちばんあいされてるのはぼく 対象年齢:3歳~
~あらすじ~
ティラノサウルスシリーズ第9弾
ティラノサウルスがひろったたまごから、5ひきのアンキロサウルスのあかちゃんがうまれました。初めはパクリと食べようとしたティラノサウルスでしたが、いつのまにか5ひきを育てることになりました。すくすくと育った5ひきでしたが、ある日、1ぴきの子が「パパにいちばんあいされてるのはぼくだよ」と言い出したことからたいへんなことになって‥‥。ことばでは表しきれない父と子の深い愛情を描く感動の作品です。~ベストレビュー~ティラノサウルスは、エサにするはずだった赤ちゃん5匹を育て始めます。
その愛情につつまれた一匹の赤ちゃんが「いちばん愛されているのはぼく」と、みんなに言ってしまいます。
それを立証するかのような「できごと」を目の前にして、他の赤ちゃんたちはジェラシーを抱きます。
ある日、その1匹が崖から落ちてしまいますが他の4匹は放って帰りました。
1匹足りないことに気づいたティラノザウルスは事情を赤ちゃん達から聞いて叱りました。「できごと」にはちゃんと理由がありました。
5匹みんなに同じ愛があることを赤ちゃん達は知ったのです。
そして、一番愛されているのは誰なのかをティラノサウルスはちゃんとわかっていました。宮崎達也先生の心温まる1冊です。
④なつのおとずれ 対象年齢:2歳~
~あらすじ~
気象予報士のかたつむりが「梅雨明けはもうすぐでしょう」と伝えました。すると太陽が「もうすぐ梅雨明けですか。そろそろみんなに知らせますか」と立ち上がりました。
まず、メロンとスイカが誰かに呼ばれたような気がしました。それに続いて、セミ、カブトムシ、かきごおり、ソフトクリーム、せんぷうきとひまわりも呼ばれたようです。いよいよ夏の風物詩たちの出番になりました。
みんなは、夏に向かってまっしぐらに走っていきます。すると、かとりせんころうさんや、とうもろこしぞうさんが一緒に連れていってと走ってきました。そして、きんぎょばちかさんに、うきわのすけさんも合流します。全員がそろうと、目の前に大きな大きな黒い雲が見えてきました。一瞬にして、大雨が降り、雷が鳴り響き、突風までおこりました。そしてながしそうめんのじっちゃんに会うと……。さあ、夏はもう目の前です!
梅雨明けから夏までをユーモアいっぱいに描いた一冊。
~ベストレビュー~
娘にこの本を持ってくると、夏の風物詩達の可愛さと滑り台のように青空から夏が飛んでくるライブ感に大喜びしました。
わっせ、わっせと一列になって走る彼らの姿には毎度キャーキャーいって楽しんでいます。娘は、「はっきよいはたけばしょ」「まくらのせんにんそこのあなたの巻」をかがくいひろしさんの
作品の中で一番好きだといいますが、私はこの作品が一番好きです。こんなに、いきいきとした暖かい太陽さんが描けたら
どんなに楽しいだろう。楽しそうなスイカさん、ながしそうめんさんもみんな素敵。夏は大好きな季節ではないですが、夏の持つ湿気、匂い、うだるような暑さ、暑さのかなふっと感じる涼しい風など
「日本の夏」の良いところがぎゅっと詰まっています。夏をワクワクさせてくれる素晴らしい作品です。なつのおとずれ 対象年齢:2歳~
⑤おむすびさんちのたうえのひ 対象年齢:3歳~
~あらすじ~
のどかな田園風景が広がる、ほのぼのとした田植えの絵本。
今日はおむすびさんちの田植えです。朝ごはんを食べると、おむすびさんは稲を一輪車にのせて田んぼへと急ぎました。手伝ってくれる仲間のみんなはもう集まっていました。おむすび村の具のしゃけさん、たらこさん、おかかさんにうめぼしさん。それからおいなり村のおいなりさんに、のりまき村のほそまきさんとふとまきさんも手伝いにきてくれました。おいしいおむすびやおいなりができるようにと、みんなで植えていきました。せっせと植えていくうちにいつの間にやらお昼です。おむすびさんちの子供たちがお弁当をもってきてくれました。みんなでお昼を食べていると、遠くの方から「シャカシャカシャカ ズルズルズル」と、何やら音が聞こえてきました。それは、遅れていたすしねた村の田植え名人の足音でした。
おむすびさんとユニークな仲間のキャラクターが繰り広げる楽しい田植えの一日です。
~ベストレビュー~
この作品は、2007年のもの。主人公は、おむすびさん。
文字通り、おむすびなのですが、それが田植えをする発想が◎。いつもながらに、かがくいさんの目の付け所に脱帽です。そして田植えを手伝ってくれるのは、村のみんな。
それも、具のしゃけ、たらこ、おかか、うめぼし、こんぶを始め、おいなりさん、ほそまきさん、ふとまきさんなんて面々ですから、ワクワク感は募るばかり。
田植えのシーンが丁寧に描かれているので、子供との会話が弾むこと間違いありません。
それにしても、こうした文化を上手く挿入するのが、かがくいさんは得意ですね。
田植えとは、古来、神事であり祭りであり、集落で手伝い合う「結い」と言う共同作業であったのですが、それをさり気なく描写するなんて、凄いと言うしかありません。その後、たこどんといかどんも田植えの手伝いに来るのですが、8本足のたこ、10本足のいかの、田植えの巧みなこと。
充分、笑わされてしまいました。田植えを終えた後の日焼けした姿にも、大笑い。
しかも笑いの中に、ほっとさせる優しさもあって、オススメの作品です。
かがくいさんの作品は、どれをとっても、外れがないので全部読破したくなりました。以上5点の紹介でした